工業熱力学参考書

今回は熱力学で用いた参考書を紹介します。

熱力学と言っても院試で主に必要となるのは工業熱力学の分野です。間違ってもマセマの熱力学は買っちゃダメ、絶対。
東京大学でまれに熱統計力学が出題されますが、無視してもいいんじゃないかなあ。伝熱工学は別記事で紹介します。
京都大学では熱統計力学は量子力学とともに選択問題で出題されるのでこちでも取り組まない人が大半です。

以下、おすすめ順で掲載していきます。

 

 

A5サイズで薄い割に院試で必要な知識が大方まとまっているので持ち運びも楽だし使いやすかったです。熱サイクルの辺りはほぼこれだけで勉強してた気がします。
ただし、東京大学で頻出のオットーサイクルの問題で分子の自由度と比熱比の関係が頻出ですが、このテキストではあまり触れられていないので他の書籍も参考にする必要があります。学部の講義に付いていけなかったって人や院試問題を見て何もわからなかった初学者の人向け。

 

 

おなじみJSMEシリーズ。大判書籍の割に2000円と財布に優しいのが良い。内容も院試内容はほぼもれなくカバーしています。私は上記の例題でわかるを主に使っていたので時々参考に読む程度でした。どっちかを持ってれば良い気がする。

 

 

埼玉工業大学の講義ノート
無料公開されている講義ノートです。テキストでカバーされてない範囲について載ってないかな〜と思いたまに読んでました。

 

一冊あたり400Pほどあるのでとてもじゃないが持ち運びはできません…。わからないことや気になったことがあれば辞書代わりに読んでました。
基礎の方は熱力学諸法則、応用の方が熱サイクルや空気調和、化学平衡に関する内容が載っています。応用の方は絶版になっているのか、書籍の中古価格がアホみたいに高いので図書館で探すのが賢明かもしれない。

 

 

他にも触れた本はありましたがほぼ使っていなかったので、上記の参考書を押さえていれば院試問題は解答時間がネックにになるだけでほぼ完答できるできるはずです。院試の過去問さえ揃えておけば問題集も特に必要ありません。
個人的には東大は狭く深く(最近は狭く浅くなってるけど…)、京大は広く浅くな印象なので両大学の問題を解いておけば見たことのない問題が出ることはないと思います。
工業熱力学はさっさと終わらせて伝熱や流体に時間を割きましょう。

ではっ

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