院試のためにTOEFL ITPを解説してるブログはたくさんあるんですが、iBTに絞るとなかなか見当たらず昨年は独りでもがいてました。
今回はまず公式サイトでは語られていない、TOEFL iBTを受験する前に知っておきたいことや準備しておきたいことについてまとめていきたいと思います。
まず、TOEFL iBTの最新情報は下記の公式サイトで日本語解説が掲載されているので必ず熟読すること。
TOEFL® テスト日本事務局 TOEFL iBT® テスト学習者用Webサイト CIEE
身分証明書
初めに、申込みのための身分証明書を用意する必要がなります。こちらは申込時だけでなく試験当日に持参する必要があるので気をつけること。TOEICと異なり、学生証だけでは認められません。
詳細は上記のリンク先を確認して頂くとして、身分証はパスポートを用意するのが一般的です。というか、会場ではパスポート以外を使っている人を見たことがありません。私もパスポートを作成して試験に臨みました。
大学院志望ならば人によっては国際学会や留学、旅行などで必要になることもあるでしょうし、この機会にパスポートを作成しておくことをおすすめします。
私の友達の1人は、本来署名欄のない学生証にマジックで署名して運転免許証を併せて持参することで事なきを得ていました。
また、結婚等により名字が変わり申込時の氏名とパスポートで氏名が異なったため、試験会場受付で揉めていた例を見たことがあるので、申し込み前に事務局に確認しておくことをおすすめします。
その時は、そのトラブルがあった方だけでなく後続の受験者も試験開始時間が大幅に遅れることとなりました。
受験日程・会場の確認
受験日程は以前は二ヶ月先までしか予約できなかったのですが、現在は半年先まで予約することができます。
TOEFL iBTの試験会場候補は下記のリンク先を確認して下さい。
アクセスが良く、試験環境も良いところは真っ先に埋まっていくので注意してください。すべての会場で毎週開かれているわけではなく、例えば京都大学では数カ月に一度だけ行われています。
私は京都五条のテストセンターで大方受験していたのですが、現在は候補地にないみたいですね…。代わりに四条烏丸に移動したみたいです。近畿圏では京都の会場が人気で、大体2ヶ月前ぐらいから予約が埋まり始めるので注意が必要です。院試前にシーズンになると京大生がこぞって受けに来るので、ご予約はお早めに。
一度受験すると、受験間隔を12日空ける必要がありますが、TOEFL公式ページのアカウントをもう一つ作れば連続して申し込むことも出来るらしいです…(パスポートIDは同じでも大丈夫)。私は試していないのでホントかどうかは知りませんが。
まあ、試験結果が返ってくるまで1週間近くはかかって対策することもできないし似た結果になるだけなので、連続して受験する必要もないでしょう。
受験費用
受験費用に関して、2018年2月現在日本国内では
- 試験1週間前までの申し込み:$235
- 試験4日前までの申し込み(オンライン):$275
- 試験前日17時までの申込み(電話):$275
- 試験4日前までのキャンセル:半額返金
- 試験4日前までの会場・日程変更:$60
で申し込むことができます。変更されることもあるので、最新情報は公式ページを確認して下さい。
この受験費用、実は国毎に違っていて、例えばグアムでは$180で受験することができます。海外旅行する機会がある人はついでにTOEFL iBTを受験しておくとお得かも?(私は絶対に嫌)
受験費用はドル建てでクレジットカード、またはPayPalで支払うことになると思います。まさか小切手で支払う人はいないはず…。
クレジットカードは本人名義でなくてもよいので、持っていない人は親御さんにお借りしても大丈夫です。
一般的にPayPalはクレジットカードよりも為替手数料が高いので、よっぽどクレジットカード情報を海外サイトに入力したくない限りはクレジットカードを選択したら良いと思います。
私は毎回クレジットカードで支払いましたが、特別トラブルも起こっていません。
会場受付
TOEFL iBTはTOEICなどのように一斉に試験開始ではなく、会場での受付順に一人ずつ試験室に入場し試験を開始します。
この会場への到着時間と案内順の目安ですが、TOEFL iBT申込完了時に届くメールに
Reporting Time: 09:30 AM
Start Time: 10:00 AM
と記述されていますが、大方の受験生は9:15頃には到着して受付をすませており、9:30になると順に試験室に入場し試験を開始しています。
9:30を過ぎても受付は普通に対応してくれます。
会場到着時間と試験案内順の目安は下記のようになります。
到着時間 | 入場順 | メリット | デメリット |
08:45〜09:00 | 一人目か二人目 | Listening中は周りが静か 早く帰れる |
Reading中に他の受験生の入場が延々と続き、マイクテストを始める WritingのIntegrated Taskの際に周りがSpeakingしていてうるさい |
09:00〜09:15 | 8割がたはこの時間には到着している | ||
09:15〜09:30 | 最後から数えたほうが早い | ||
09:30〜 | 最後の一人になる(大体10時ぐらいの入場) | Reading中は周りが静か | 静寂の中マイクテストおよびSpeakingをすることになり恥ずかしい |
会場にまず着いたらまず受付に行き身分証明書を提示し署名用紙を頂きます。署名が済んだら受付に提出し、呼び出されるまでにトイレを済ませておきましょう。
試験室への呼び出しは正確には会場への到着順ではなく、この署名の提出順となります。
呼び出されると再度身分証明書の確認、顔写真の撮影、手荷物検査、金属探知が行われ試験室に案内されます。
手荷物は身分証明書に加え、目薬や包装を剥がしたポケットティッシュ等が認められます。ここでひっかかると後続の受験生の入場も遅れてしまうので注意しましょう。
試験室には鉛筆およびA4の色付き下書き用紙が準備されており、交換を申し出れば好きなタイミングで交換してもらうことができます。
試験の流れ
試験室に案内されPCの前に着席したら、まずPC画面に表示されている自分の名前・IDが正しいか確認、OKなら案内員に告げソフトを起動、そしてヘッドフォン及びマイクテストを行います。
このとき画面には、
Describe in your city.
と表示され発声するように促されます。これは文字通り出身地を答えるのが通例であり、慣れている人はみな
I live in Tokyo. I live in Tokyo. I live in Tokyo. …
と繰り返し喋っています。私は京都で受験していたので I live in Kyoto. と答えていましたが。
何を答えても声を出していたらマイク調整は行われるのですが、Describe in your city.と繰り返していると少し恥ずかしい思いをします。
中にはずっと「あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」って言っている人もいましたが、笑けてくるので出来れば勘弁して欲しいところ。
Reading Listening (10分休憩) Speaking Writingの順で試験が行われ基本的に中間での休憩以外は試験が開始するとノンストップです。この休憩も試験の進行に合わせて個別にとることになります。休憩中は携帯を触ったり、本に触れることは禁止されています。
但し、ListeningおよびSpeaking開始前のヘッドフォンの装着を促される際は画面を操作しない限り次の画面に進まないようになっているので、若干頭を休めることができます。余り長いことやっていると試験監督に怪しまれるので控えめにしましょう。
全ての試験が終了すると画面にアンケートが表示され、内容は
- この試験結果を匿名でTOEFL受験者の統計に利用してよいか
- 試験結果の受取を希望するか拒否するか
の2点です。ここで成績表を受理しないに答えないように注意しましょう。
成績書受理
TOFFL iBTで授与される成績表にはOfficial Score ReportsとTest Taker Score Report、Examinee Score Reportの3種類があります。
これらは発行までにかかる期間と受け渡し方法がそれぞれ異なります。
スコア | 発行までにかかる期間 | 受理方法 | 用途 |
Official Score Reports | 受験・発行申請から4~6週間程度 | ETSより各機関に直接送付 | 公式スコア |
Test Taker Score Report | 受験から1週間程度 | 公式サイトよりPDFをダウンロード | 受験者用控え |
Examinee Score Report | 受験から4~6週間程度 | ETSより受験者に直接送付 | 受験者用控え |
Official Score Reportsを大学等に送付するためには各大学ごとのIDを公式サイトにて入力する必要がありますが、受験前日の22時までの申請だと4通まで発行が無料です。
受験年度の院試要項を必ず確認して送付手続きを行いましょう。受験後でも$20支払えば送付してもらうことができます。
この発行までにかかる日数というのが結構アバウトで、私のメモを残しておきます。
受験日 | 2017/01/22 | 2017/02/26 | 2017/03/25 | 2017/04/23 | 2017/05/13 | 2017/06/03 |
Test Taker Score Report | 2017/01/30 (8日後) |
2017/03/07 (9日後) |
2017/04/04 (10日後) |
2017/05/03 (10日後) |
2017/05/21 (8日後) |
2017/06/13 (10日後) |
Examinee Score Report | 2017/02/13 (22日後) |
2017/03/30 (32日後) |
2017/05/06 (42日後) |
2017/05/22 (29日後) |
2017/06/12 (30日後) |
2017/06/29 (26日後) |
Official Score Reportsが大学に到着するのはExaminee Score Reportとほぼ同時だと思われます。最大で受験から42日かかっているので、締め切りまでに7週は見ておいたほうが良いと思います。
院試にはOfficial Score Reportが期限までに必着、またTest Taker Score ReportかExaminee Score Reportを提出する必要があるので院試要項をよく確認し、TOEFLの受験時期を決めましょう。
私は結果的に6月に受験したスコアを用いたのですがスコアの発行がギリギリになってしまいました。東京大学・京都大学の院試にTOEFL iBTのスコアを用いる人は遅くても5月中に受験を終えておいたほうが良いでしょう。
今後の記事で、実際に使ったSpeaking・Writingのテンプレート、ReadingやListeningの問題傾向をまとめるつもりです。今年の院試勢が受験し終わるまでに記事の作成が間に合うだろうか…。
TOEFLのライティングどうやって対策されました?
ライティングに関して、Integrated問題はほぼリスニングにかかっていおり、あまりライティング力は必要ないので簡単なテンプレを準備した以外はリスニングの練習をした程度です。
Independent問題は400字程度のどんなテーマが来ても対応できるようなテンプレを準備して、あとはテーマに応じて少し書き換える方法を取っていました。
後日、時間があるときに記事にまとめさせていただきたいと思います。
こんにちは。
TOEFL受験をするものです。
受験日から4−6週間でスコアレポートが届くと書かれていますが、発送から4−6週間ではないのでしょうか?
公式サイトの書き方を見るとそのような気がしたのでお尋ねさせていただきました。
TOEFLのスコアを速達に変更は可能でしょうか。テストは終わっています。