東大院試(機械)の平均点と英語の換算法、ついでに成績開示結果。

東大機械工学専攻の院試成績開示結果が返ってきました。

成績開示は本郷の機械工学系事務室で申し込めばできます。
申請の際は受験票と身分証明書(学生証とか免許証)、郵送を希望する際は長形3号封筒と82円切手を持参すると手続きがスムーズに済みます。

 

まずは、平成30年度の東大機械の配点のおさらい。

英語:300点
数学:300点
機械力学:150点
専門科目:180✕5点
合計:1500点満点

専門科目は200点満点なんじゃないかという噂もありましたが、平成30年度入試は180点満点だったみたいです(合格者平均・最低点の掲示にはっきりと書かれていました)。
合格者平均・最低点の掲示は9月中で終了していたみたいですが、終了後でも事務室で頼んだら見せてもらえたので気になる人は聞いてみて下さい。

 

過去の分と合わせると各年度ごとの結果は以下の様になります。

年度 H30 H29 H28
英語 (300) 184.5 194.4 187.8
数学 (300) 174.4 204.1 173.8
熱工学 (180) 99.1 86.8 90.8
流体工学 (180) 97.3 99.8 88.5
材料力学 (180) 66.5 107.8 119.3
機械力学・制御 (180) 111.4 126.3 74.6
機械設計・生産工学 (180) 81.0 91.1 70.0
合格者平均 814.2 911.0 804.6
合格者最低点 616.0 695.0 664.3
口述試験  A A A

 

例年だと高得点が期待される材料力学の結果が散々だからか、合格者最低点は配点に対し4割と相当低いですね。

ちなみに私の成績は

英語:195点
材力:半分くらい
熱・流・機力:7割くらい
数学・生産:お察しください

でした。みんなは特定の教科に注力せずに数学もやろうな…。

また、東大機械院試においてTOEFLの点数をどのようにして300点満点に換算しているかこれまで謎でしたが、私の考察を述べておきます。

まず、東大の他の工学研究科では次のようにTOEFLの点数を院試用の配点に換算されています。

 

(TOEFL iBT スコア→)TOEFL ITP スコア ー 350 = 英語試験の配点(300点満点)

(ITPスコアにおいて350点以下は0点、650点以上は300点とする。)

東京大学大学院 工学研究科 都市工学専攻
(TOEFL iBT スコア→)TOEFL ITP スコア ー 450 = 英語試験の配点(100点満点)
(ITPスコアにおいて550点以上は100点とする。)

いずれの研究科においてもTOEFL iBTとITP間の調整は、iBTの点数をITPにETSの公式換算表を用いて換算することで行われています。
下記の一覧は以前ETSに掲載されていた換算表です。

TOEFL PBT/ITP CBT iBT と TOEIC スコア換算表

 
PBT/ITP CBT iBT TOEIC
673-677 297-300 120 990+
670 293 119 990+
667 290 118 990+
660-663 287 117 990+
657 283 116 990+
650-653 280 114-115 990+
647 277 113 990+
640-643 273 111-112 990
637 270 110 980
630-633 267 109 965
623-627 263 106-108 950
617-620 260 105 925
613 257 103-104 910
607-610 253 101-102 900
600-603 250 100 880
597 247 98-99 865
590-593 243 96-97 850
587 240 94-95 836
580-583 237 92-93 820
577 233 90-91 805
570-573 230 88-89 800
567 227 86-87 780
563 223 84-85 770
557-560 220 83 750
553 217 81-82 740
550 213 79-80 730
547 210 77-78 720
540-543 207 76 700
537 203 74-75 690
533 200 72-73 680
527-530 197 71 665
523 193 69-70 650
520 190 68 645
517 187 66-67 635
513 183 65 625
507-510 180 64 610
503 177 62-63 600
500 173 61 590
497 170 59-60 580
493 167 58 565
487-490 163 57 550
483 160 56 540
480 157 54-55 530
477 153 53 520
470-473 150 52 500
467 147 51 490
463 143 49-50 480
460 140 48 470
457 137 47 460
450-453 133 45-46 445
447 130 44 435
443 127 43 420
437-440 123 41-42 410
433 120 40 400
430 117 39 385
423-427 113 38 370
420 110 36-37 350
417 107 35 345
410-413 103 34 330
407 100 33 315
400-403 97 32 300
397 93 30-31 290
390-393 90 29 270
387 87 28 260
380-383 83 26-27 250
377 80 25 230
370-373 77 24 215
363-367 73 23 200
357-360 70 22 180
353 67 21 160
347-350 63 19-20 150
340-343 60 18 130
333-337 57 17 110
330 53 16 100
323-327 50 15 80
317-320 47 14 60
313 43 13 50
310 0-40 0-12 50-

 

まあ、この換算表は現実の相関とかけ離れてるのでこの試験方法は止めた方がいいんじゃないかなあッて思いますが…京大みたいにiBTのみにしぼる、またはITPのみにしたら良いのに。

 

現実のTOEFL iBT、ITP、TOEICの相関の考察はこちら↓
TOEIC TOEFL-ITP TOEFL-IBTの真の換算表。

私はiBTにおいて77点を取得したのでそれを事前申請しました。公式換算表に基づくとITPにおいて547点相当になります。
ITP547点が機械工学専攻では195点に換算されているので上記の社会基盤学専攻と同様に、

(TOEFL iBT スコア→)TOEFL ITP スコア ー 350 = 英語試験の配点(300点満点)

(ITPスコアにおいて350点以下は0点、650点以上は300点とする。)

が機械工学専攻では採用されているんじゃないかなあ。

 

この考察が正しければ、東大機械のTOEFL ITPの合格者平均点は540点前後になりますね。意外と高い。
私みたいに京大を受験してiBTの点数を流用したい人は75点はないと遅れをとってしまうみたいなので、お気をつけて。

ITPのみに絞っている人でも現時点で500点ぐらいだと合格者平均に40点も劣ることになるので英語は早い目に対策しておいて直前に焦らずに済むようにした方が良さそう、TOEFLに限らずTOEICを受験しておくと志望校の枠が広がりますし。

Leave a reply

Feature Articles