東京大学 機械工学専攻 口述試験の様子

前回の記事と関連して、他受験ブログなどで情報薄だった口述試験の様子について。

 

まず、平成30年度の東大機械工学専攻修士課程の院試は次の流れで行われました。

 

8/28(月):試験1日目

午前:TOEFL ITP (iBT or PBTを事前申請したものは免除)
午後:数学

数学終了後、受験生は大教室に招集され指導教員志望調査書を渡されました。
希望調査書には第10希望までの指導教員名と志望動機を書く必要があり、8/30(水)11時までに本郷の機械系事務室に提出する必要があります。

8/29(火):試験2日目

午前:機械工学 第1部(熱力学、流体力学)
午後:機械工学 第2部(材料力学、機械力学・制御工学、生産工学)

8/30(水):試験3日目

指導教員志望調査書を提出済みであれば、この日は何もすることはないです。

8/31(木):試験4日目

12:30より大教室にて筆記試験合格者発表が行われました。
まず、就職や他大学院への進学が決まっており機械工学専攻に進学する意志のない人は、合格発表後の口述試験を辞退するよう説明されます。
(辞退者の受入期間に余裕のある京都大学と異なり、この日の内に合格者および補欠合格者の配属先を仮決定してしまうため。)
また配属方法は、筆記試験の合格者から順に配属先が機械的に決まっていきます。この点でも京都大学の機械系とは異なり、例えば筆記試験10位の第3希望が筆記試験11位の第1希望より優先されます。

その後、教室内に合格者一覧の掲示が行われました。掲示内容は以下のようになっており、合格者はA1、A2、A3に振り分けられます。

受験番号 筆記試験の合否 口述試験の部屋
1 A1
2 繰り上げ合格者候補 A3
3
4 A1
(省略) (省略) (省略)
70 A1
71
72 A2
73 A2
(省略) (省略) (省略)
140  合 A2
141  合 A2

※上記の振り分けは説明のために架空の番号に振り分けたものであり、実際の試験結果とは異なります。

 

上記の例のように、合格者の前半はA1、後半はA2、繰り上げ合格者候補にはA3が割り当てられ、A1、A2に該当する人は2階待機室に集合、A3の人は16時ぐらいまで待機、内部生で不合格となった人は進路相談のため大教室で待機、外部生で不合格となった人は帰るように指示が出されます。

ちなみに今年の筆記試験の合格者はA1とA2を合わせて86人、A3は10人でした。

 

合格者待機室ではA1とA2の受験番号の頭の人から順に5人ずつ面接部屋の前に来るよう指示が出されます(A1とA2で面接会場は別々です)。
そして一人で面接会場に入り、口述試験が始まります。
会場では教員が3名待機しており(希望調査書に書いた指導教員とは特に関係ない)、受験番号と氏名を述べると、仮配属先の教員名を告げられました。この仮配属先は人によっては未定らしいです。
そして、

・〇〇先生の研究をどう思うか?
・他に受験している大学院はあるか?

という二点の質問がされ、A6程度の用紙を渡され口述試験は終了です。
この用紙には、本配属発表の日付と機械工学専攻のHPで閲覧するためのパスワードが記述されています。
試験時間は一人あたり大体2分か3分ぐらいでした。

 

受けてみた感想は、口述試験は進学意志の確認のために行っているぽくて、落とすための試験ではないのではないかと思うので、思ったままをそのまま伝えればいいと思います。
ちなみに私は面接の順番が割と後ろの方だったんですが、口述試験を辞退した人は1人か2人いたかな?っていう程度です。

受験者の服装は、大体スーツと私服が2:1ぐらいでした。多分外部生がスーツが多かったんかなあという印象。
私は荷物を増やしたくなかったのでキレイ目の私服で行きましたが、面接担当教員も別に気にしてる様子はなかったです。合格者の中にはジャージ姿の人もいました。

そして一週間後ぐらいに本配属が発表され、指導教員とコンタクトを取るように促されます。

 

以上が、今年の東京大学機械工学専攻修士課程の院試の流れでした。ご参考になれば幸いです。

Comments

  1. 名無しのたい焼き

    昔から東大の院試情報はあったのですが京大の情報もあって有益なサイトですね。

    私は30過ぎのオッサンですが学部は京大で院は東大に進学しました。

    京大生は四回生の4月に研究室配属されたあと院試まで研究せずひたすら勉強し、院試が終わってから本格的に研究を始める…というのが一般的(研究室によっては例外あり)ですが東大の場合は院試の一ヶ月から二ヶ月位前に中間試問があるため四年生の4月に配属されたあと研究し、中間試問が終わって初めて本格的に院試勉強するんですよね。

    あの短期間で院試の準備して高得点を取る人も結構いて、流石東大生だ…と思った記憶があります。

    1. recal

      コメントありがとうございます。
      京都大学のやり方が良いのか、東京大学のやり方が良いのかは人に依りそうですね…。
      私自身の経験から、東京大学と京都大学のどちらを目指す外部生にも準備は早くしておけって伝えたいです。

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